ボリンジャーバンドとインジケーターを組み合わせた取引手法を解説!
ボリンジャーバンドとは、トレンドとボラティリティに関する相場状況を把握できるトレンド系インジケーターです。 ボリンジャーバンド1つで順張り取引・逆張り取引両方におけるエントリーから決済までこなすことができることから、多くのトレーダーに利用されています。 しかしボリンジャーバンドだけを利用していると、相場によってはダマしに遭うことがあります。 そこで他のインジケーターと組み合わせて利用することで取引精度をより高められるのです。 「ボリンジャーバンドと相性の良いインジケーターとは」 「ボリンジャーバンドと他のインジケーターをどうやって組み合わせればいいのか」 ボリンジャーバンドと他のインジケーターを組み合わせると聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。 この記事では、ボリンジャーバンドと他のインジケーターの組み合わせ方について、具体的なインジケーターから取引手法に至るまで、以下の6つの項目で詳しく解説していきます。 ボリンジャーバンドとは ボリンジャーバンドとは、投資家「ジョン・ボリンジャー」によって開発されたトレンド系インジケーターです。 ボリンジャーバンドは、以下の2つの要素から構成されてます。 またσラインには、主に±1σ、±2σ、±3σの6種類があります。 ボリンジャーバンド1つでトレンドとボラティリティについての相場情報を把握できるので、順張り・逆張りともに活用されます。 ボリンジャーバンドついては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。 ≫ボリンジャーバンドとは?見方やテクニカル分析での使い方を解説! ボリンジャーバンドと他のインジケーターを組み合わせるメリット ボリンジャーバンドを複数のインジケーターを組み合わせて利用することで、ポジションを保有する根拠がより明確になるので取引の精度をより高められます。 ボリンジャーバンドだけ利用すると、時にはダマしが発生することもあるので、だましを避けるためにも他のインジケーターを組み合わせることは役立ちます。 またボリンジャーバンドは、さまざまな形や相場価格との関係性などを利用して取引に利用できますが、トレンド転換サインがわかりづらいというデメリットがあります。 そこでトレンド転換を見極めることに適しているオシレーターや、ボリンジャーバンドから派生したインジケーターを利用すると取引の幅をより広げられるのです。 ボリンジャーバンドと組み合わせると相性が良いインジケーター6選 ボリンジャーバンドと組み合わせる際に相性が良いインジケーターとして、以下の6つを紹介していきます。 その1:移動平均線 移動平均線とは、一定期間における相場の平均価格を表したインジケーターであり、向きや傾きを見ることでトレンドの向きや強さが分かります。 ボリンジャーバンドの中心(センターバンド)には、表示されている移動平均線は一般的に「20期間」です。 そこで、20期間より短期・長期の移動平均線を追加表示させることで、異なる時間軸のトレンドも把握できるようになります。 ボリンジャーバンドとの組み合わせに特にオススメなのは、短期であれば「5期間」移動平均線、長期であれば「200期間」移動平均線です。 また「ゴールデンクロス」「デッドクロス」という異なる時間軸の移動平均線のクロスも売買サインとしても役立ちます。 ボリンジャーバンドと移動平均線の組み合わせについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。 ≫ボリンジャーバンドと移動平均線のクロスを使った取引手法を3つ紹介! その2:MACD MACD(移動平均線収束拡散)とは、移動平均線をもとにして開発されたオシレーター系インジケーターです。 MACDラインとシグナルラインの交差を見ることでトレンドの発生、0ラインとの交差でトレンドの継続が分かります。 したがってMACDはオシレーターでありながら、トレンドの分析に適しているのが特徴です。 MACDとボリンジャーバンドを組み合わせることで、トレンドを活かした順張り取引の精度を高められます。 ボリンジャーバンドとMACDの組み合わせについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。 ≫ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせるメリットとは?2つの取引手法を紹介 その3:RSI RSI(相対力指数)とは、一定期間においてどれだけ価格が上昇したかを過去の値動きと比較して算出されており、相場の過熱感を確認できるオシレーター系インジケーターです。 RSIでは、相場の過熱感を0〜100の数値で表しており、「30」以下は売られすぎ、「70」以上は買われ過ぎの水準として活用されます。 RSIで分かるこのような「買われすぎ・売られすぎ」は、ボリンジャーバンドの逆張りや順張り取引の決済と非常に相性が良いです。 またオシレーターの動きと為替レートの動きが逆行する現象「ダイバージェンス」が表すトレンド転換サインも、同様に逆張り取引や決済で活用できます。 ボリンジャーバンドとRSIの組み合わせについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。 ≫ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせるメリットとは?4つの取引手法を紹介 その4:CCI CCIとは、一定期間における相場の平均価格の移動平均から、現在価格がどのくらい乖離しているかを表しており、過熱感を把握するのに適したオシレーター系インジケーターです。 CCIの計算には、相場価格のボラティリティが利用されていることから、同じくボラティリティをもとに売買サインを判断するボリンジャーバンドと相性が良いのです。 CCIでは、±100を基準にトレンドの発生、±200を基準に買われすぎ・売られ過ぎの水準を確認することができます。 トレンドの発生が分かることから、逆張り取引だけでなく、順張り取引にも役立つという特徴があります。 ボリンジャーバンドとCCIの組み合わせについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。 ≫ボリンジャーバンドとCCIを組み合わせた取引手法を紹介!CCIの特徴も解説! その5:ボリンジャーバンド%B ボリンジャーバンド%Bとは、上下のバンド間に対して現在の相場価格がどれくらいの水準にあるのかが分かる、ボリンジャーバンドを派生して開発されたインジケーターです。 ボリンジャーバンド%Bでは、相場価格が-2σラインにタッチすると0、2σラインにタッチすると100と、「0〜100」の数値で相場価格の水準が分かります。 またボリンジャーバンド%Bが「75を超えたら強い上昇トレンド」、「25を下回ったら強い下落トレンド」とトレンドの強さも分かるのが特徴です。 […]
ボリンジャーバンドとは、トレンドとボラティリティに関する相場状況を把握できるトレンド系インジケーターです。
ボリンジャーバンド1つで順張り取引・逆張り取引両方におけるエントリーから決済までこなすことができることから、多くのトレーダーに利用されています。
しかしボリンジャーバンドだけを利用していると、相場によってはダマしに遭うことがあります。
そこで他のインジケーターと組み合わせて利用することで取引精度をより高められるのです。
「ボリンジャーバンドと相性の良いインジケーターとは」
「ボリンジャーバンドと他のインジケーターをどうやって組み合わせればいいのか」
ボリンジャーバンドと他のインジケーターを組み合わせると聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ボリンジャーバンドと他のインジケーターの組み合わせ方について、具体的なインジケーターから取引手法に至るまで、以下の6つの項目で詳しく解説していきます。
- ボリンジャーバンドとは
- ボリンジャーバンドと他のインジケーターを組み合わせるメリット
- ボリンジャーバンドと組み合わせると相性が良いインジケーター6選
- ボリンジャーバンドと他のインジケーターを組み合わせた2つの取引手法
- ボリンジャーバンドと他のインジケーターを組み合わせる時の注意点
- まとめ
ボリンジャーバンドとは
ボリンジャーバンドとは、投資家「ジョン・ボリンジャー」によって開発されたトレンド系インジケーターです。
ボリンジャーバンドは、以下の2つの要素から構成されてます。
- センターバンド(移動平均線):傾きや方向でトレンドの向きや強さが分かる
- バンド(σライン):拡大・縮小でボラティリティの高さが分かる
またσラインには、主に±1σ、±2σ、±3σの6種類があります。
ボリンジャーバンド1つでトレンドとボラティリティについての相場情報を把握できるので、順張り・逆張りともに活用されます。
ボリンジャーバンドついては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドとは?見方やテクニカル分析での使い方を解説!
ボリンジャーバンドと他のインジケーターを組み合わせるメリット
ボリンジャーバンドを複数のインジケーターを組み合わせて利用することで、ポジションを保有する根拠がより明確になるので取引の精度をより高められます。
ボリンジャーバンドだけ利用すると、時にはダマしが発生することもあるので、だましを避けるためにも他のインジケーターを組み合わせることは役立ちます。
またボリンジャーバンドは、さまざまな形や相場価格との関係性などを利用して取引に利用できますが、トレンド転換サインがわかりづらいというデメリットがあります。
そこでトレンド転換を見極めることに適しているオシレーターや、ボリンジャーバンドから派生したインジケーターを利用すると取引の幅をより広げられるのです。
ボリンジャーバンドと組み合わせると相性が良いインジケーター6選
ボリンジャーバンドと組み合わせる際に相性が良いインジケーターとして、以下の6つを紹介していきます。
- 移動平均線
- MACD
- RSI
- CCI
- ボリンジャーバンド%B
- BandWidth
その1:移動平均線
移動平均線とは、一定期間における相場の平均価格を表したインジケーターであり、向きや傾きを見ることでトレンドの向きや強さが分かります。
ボリンジャーバンドの中心(センターバンド)には、表示されている移動平均線は一般的に「20期間」です。
そこで、20期間より短期・長期の移動平均線を追加表示させることで、異なる時間軸のトレンドも把握できるようになります。
ボリンジャーバンドとの組み合わせに特にオススメなのは、短期であれば「5期間」移動平均線、長期であれば「200期間」移動平均線です。
また「ゴールデンクロス」「デッドクロス」という異なる時間軸の移動平均線のクロスも売買サインとしても役立ちます。
ボリンジャーバンドと移動平均線の組み合わせについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドと移動平均線のクロスを使った取引手法を3つ紹介!
その2:MACD
MACD(移動平均線収束拡散)とは、移動平均線をもとにして開発されたオシレーター系インジケーターです。
MACDラインとシグナルラインの交差を見ることでトレンドの発生、0ラインとの交差でトレンドの継続が分かります。
したがってMACDはオシレーターでありながら、トレンドの分析に適しているのが特徴です。
MACDとボリンジャーバンドを組み合わせることで、トレンドを活かした順張り取引の精度を高められます。
ボリンジャーバンドとMACDの組み合わせについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドとMACDを組み合わせるメリットとは?2つの取引手法を紹介
その3:RSI
RSI(相対力指数)とは、一定期間においてどれだけ価格が上昇したかを過去の値動きと比較して算出されており、相場の過熱感を確認できるオシレーター系インジケーターです。
RSIでは、相場の過熱感を0〜100の数値で表しており、「30」以下は売られすぎ、「70」以上は買われ過ぎの水準として活用されます。
RSIで分かるこのような「買われすぎ・売られすぎ」は、ボリンジャーバンドの逆張りや順張り取引の決済と非常に相性が良いです。
またオシレーターの動きと為替レートの動きが逆行する現象「ダイバージェンス」が表すトレンド転換サインも、同様に逆張り取引や決済で活用できます。
ボリンジャーバンドとRSIの組み合わせについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせるメリットとは?4つの取引手法を紹介
その4:CCI
CCIとは、一定期間における相場の平均価格の移動平均から、現在価格がどのくらい乖離しているかを表しており、過熱感を把握するのに適したオシレーター系インジケーターです。
CCIの計算には、相場価格のボラティリティが利用されていることから、同じくボラティリティをもとに売買サインを判断するボリンジャーバンドと相性が良いのです。
CCIでは、±100を基準にトレンドの発生、±200を基準に買われすぎ・売られ過ぎの水準を確認することができます。
トレンドの発生が分かることから、逆張り取引だけでなく、順張り取引にも役立つという特徴があります。
ボリンジャーバンドとCCIの組み合わせについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドとCCIを組み合わせた取引手法を紹介!CCIの特徴も解説!
その5:ボリンジャーバンド%B
ボリンジャーバンド%Bとは、上下のバンド間に対して現在の相場価格がどれくらいの水準にあるのかが分かる、ボリンジャーバンドを派生して開発されたインジケーターです。
ボリンジャーバンド%Bでは、相場価格が-2σラインにタッチすると0、2σラインにタッチすると100と、「0〜100」の数値で相場価格の水準が分かります。
またボリンジャーバンド%Bが「75を超えたら強い上昇トレンド」、「25を下回ったら強い下落トレンド」とトレンドの強さも分かるのが特徴です。
このようにボリンジャーバンド%Bは、ボリンジャーバンドを使った環境認識を助けてくれるインジケーターなのです。
ボリンジャーバンドとボリンジャーバンド%Bの組み合わせについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ボリンジャーバンド%Bとは?ボリンジャーバンドと組み合わせた取引手法を紹介!
その6:BandWidth
BandWidth(バンドウィドゥス)とは、ボリンジャーバンドにおけるバンド幅を数値化してくれる、ボリンジャーバンドを派生して開発されたインジケーターです。
ボラティリティの高まりによって拡大するバンド幅を数値化することができるので、ボリンジャーバンドの形を見極めるのに非常に役立ちます。
使い方は非常にシンプルで、BandWidthが上昇していれば「バンド幅拡大」、下落していれば「バンド幅縮小」が分かります。
「ボージ」や「スクイーズからエクスパンション」の発生など、特にリアルタイムでは見極めることが難しいボリンジャーバンドの形を見極めたい人は利用するとよいでしょう。
ボリンジャーバンドとBandWidthの組み合わせについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫BandWidthの見方とは?ボリンジャーバンドと組み合わせた取引手法も紹介!
ボリンジャーバンドと他のインジケーターを組み合わせた2つの取引手法
ここでは、ボリンジャーバンドと先ほど紹介したボリンジャーバンドと相性が良いインジケーターを組み合わせた取引手法として、以下の2つ紹介していきます。
- ボリンジャーバンドと移動平均線を組み合わせた順張り取引
- ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせた逆張り取引
その1:ボリンジャーバンドと短期移動平均線を組み合わせた順張り取引
1つ目は、ボリンジャーバンドと短期移動平均線(5期間移動平均線)を組み合わせた順張り取引です。
まずはセンターバンドと短期移動平均線が以下のようにクロスしているかを確認します。
- 買いの場合:短期移動平均線がセンターバンドを上抜け(ゴールデンクロス)
- 売りの場合:短期移動平均線がセンターバンドを下抜け(デッドクロス)
移動平均線のクロス確認後、ボリンジャーバンドのσラインが拡大していてボラティリティの高まりが把握できたらエントリーをします。
この際に、MACDやCCIなどトレンド把握に適したオシレーター系インジケーターでも、トレンド発生のサインを確認できるとより取引の精度を高められます。
ポジション決済は、±2σまたは±3σラインタッチ、または短期移動平均線と相場価格がクロスしたタイミング、損切りはエントリー根拠が崩れたタイミングです。
またバンドウォークが形成されるほど強いトレンドが発生した場合、より長い間ポジションを保有できるようになります。
そのようなケースではダイバージェンスのようなトレンド転換サインをポジション決済のサインとして利益を伸ばすことを意識しましょう。
その2:ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせた逆張り取引
2つ目は、ボリンジャーバンドの±2σラインとRSIを組み合わせた逆張り取引です。
まずはボリンジャーバンドの±2σラインを見て、以下のような逆張り取引のサインが発生しているかを確認します。
- 買いの場合:-2σラインに相場価格がタッチまたは下回る
- 売りの場合:2σラインに相場価格がタッチまたは上回る
次にRSIの「30%」または「70%」を見て、以下のような買われすぎ、売られ過ぎのサインが発生していればエントリーをします。
- 買いの場合:30%ラインを下回っている
- 売りの場合:70%ラインを上回っている
ポジション決済は、センターバンドにタッチ、損切りは逆張りエントリーの根拠が崩れたタイミングです。
またトレンド転換のサインである「RSIのダイバージェンス」も同様に±2σラインを使った逆張り取引と相性が良いので、組み合わせてみるとよいでしょう。
ボリンジャーバンドと他のインジケーターを組み合わせる時の注意点
ボリンジャーバンドと他のインジケーターを組み合わせることで、取引の精度をより高められますが、組み合わせるインジケーターの数には注意するようにしましょう。
あまりにも多くのインジケーターを組み合わせると、エントリーに必要な根拠が多くなってしまい、トレード判断が遅れてしまう原因となってしまうのです。
したがってボリンジャーバンドと組み合わせるインジケーターの数は1〜2種類、多くても3種類までにするようにしましょう。
また同じような売買サインを発するインジケーターを組み合わせてもあまり意味がないので、役割の異なったインジケーターを表示してください。
まとめ
ボリンジャーバンドと他のインジケーターとの組み合わせについて、トレードで組み合わせるメリットから、具体的な取引手法に至るまで詳しく解説しました。
今回ボリンジャーバンドと組み合わせると相性が良いインジケーターとして6つ紹介しました。
どれも組み合わせることでボリンジャーバンドを使った取引の精度を高めるのに役立ち、かつだましを避けることができるのでリスク管理の面でも活用できます。
ただし全てのインジケーターを利用するのではなく、組み合わせるのは1〜2種類、多くても3種類までにしてください。
トレード初心者の方は、リスクの低い順張り取引がオススメなので、まずは移動平均線やCCIのような順張り取引に向いているインジケーターを組み合わせてみるとよいでしょう。