プロップトレーダーの意味って何?プロップトレーダーになるために必要なスキルや平均年収を徹底解説!
この記事ではプロップトレーダーになる方法について解説していきます。
「プロップトレーダーって何?」
「プロップトレーダーになるにはどうすればいいの?」
トレードで生計を立てていきたい方にとって、
- トレードを教えてくれる人がいない
- トレードを行うための自己資金が不足している
- トレーダーとして切磋琢磨できる仲間がほしい
以上のことは深刻な悩みです。そんな多くのトレーダーにとっての悩みを解決してくれるのが、プロップトレーダーとしての働き方です。
しかしながら、日本における「プロップトレーダー」という職業の認知度は低く、個人トレーダーの方にとっても、聞き馴染みのない言葉だと思います。
そこで本記事では、プロップトレーダーに関する以下の7つについて詳しく解説してきます。
- プロップトレーダーとは
- プロップトレーダーに必要なスキル
- プロップトレーダーが使用するトレード戦略
- プロップトレーダーの年収
- プロップトレーダーになるメリットとデメリット
- プロップトレーダーになるにはどうすれば良いか
この記事を読めば、日本ではまだ有名でない「プロップトレーダー」としての働き方をいち早く知ることができ、今後のトレーダーとしての成長につなげることができます。
プロップトレーダーとは
プロップトレーダーとは一言でいえば、プロップファームで働いているトレーダーのことです。
また、銀行や証券会社などの金融機関のディーリングデスク部門で働いているトレーダーもプロップトレーダーと呼ぶことがありますが、今回はプロップファームに限定します。
プロップトレーダーはプロップファームの資金を使ってトレードしており、プロップファームの資金を運用して最大化することを目的にしています。
プロップファームについては以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
≫プロップファームとは?目的や仕組みメリット・デメリットを解説
プロップファームではファンドのように、外部から資金を調達することはなく、完全なる自己資金でトレードを行っています。
したがって、個人のトレーダーと異なるのは、会社の資金を利用してトレードをしているという点にあります。
プロップトレーダーは、株式、オプション、ETF、コモディティ、通貨、先物などさまざまな銘柄をトレード対象としており、多くの場合自分が専門とする市場を監視しています。
欧米ではすでに多くの人がプロップトレーダーとして働いているということもあり、昨今は日本でも注目されています。
プロップトレーダーに必要なスキル
プロップトレーダーになるためには、大学の学位など特に資格は必要ありません。
確かに、大学で金融や経済の学位を収めていれば、トレードする市場に関する知識は付きますが、「トレーダーとして稼ぐスキル」には直結しません。
プロップトレーダーとして稼ぐために真に必要なスキルは、具体的に以下の3つです。
- 収益性が高いトレード手法
- 優れたメンタル管理
- 優れた資金管理
これらは全てプロップトレーダーとしてだけではなく、個人トレーダーとして成功するためにも必要なスキルです。
≫【完全版】Fintokeiに参加するプロセスを1から画像で徹底解説
収益性が高いトレード手法
1つ目に必要なスキルは、収益性が高いトレード手法を持っていることです。
個人トレードなら、トライアンドエラーを繰り返しながら、収益性の高いトレード手法を作っても問題はありません。
しかしプロップトレーダーは、プロップファームの資金を使ってトレードをするため、安定的な運用益を保証する責任があります。
したがってプロップトレーダーは、収益性が高いことが証明された、確固たるトレード手法を1つは用意しておく必要があります。
優れたメンタル管理
2つ目に必要なスキルは優れたメンタル管理です。
プロップファームが求めているトレーダー像は、ギャンブル的なトレードをする人ではなく、一貫したルールで安定した運用ができるトレーダーです。
つまり、直近のトレードが上手くいかなかったとしても、感情的にならずに、虎視眈々と次のトレードチャンスを待つことのできる忍耐力が必要です。
メンタル管理の方法は人それぞれですが、自らのトレード内容を反省できるように、トレード日記をつける人が多いです。
≫トレードにおけるメンタルコントロールの重要性やメンタル管理法を解説
優れた資金管理
3つ目に必要なスキルは優れた資金管理です。
プロップトレーダーはプロップファームの資金を使ってトレードしているため、会社の定めるルールやリスク管理には絶対的に従う必要があります。
負け分を取り返そうとして、大きすぎるリスクをとってトレードをしてしまう人は、残念ながらプロップトレーダーになるのは難しいでしょう。
プロップトレーダーが使用するトレード戦略
プロップトレーダーは、それぞれの特性にあったトレード戦略を採用しています。
プロップトレーダーが採用しているトレード戦略は大きく以下の2種類に分けることができます。
- 裁量トレード
- システムトレード
ここではそれぞれのトレード戦略について解説していきます。個人トレードをする際も参考になる内容なので、ぜひ確認してみてください。
裁量トレード
裁量トレードとは、自らのトレード理念に基づいて、自由にトレード判断を下すことを言います。
裁量トレードを行うプロップトレーダーは、トレードルールを固定しないので、相場の状況に柔軟に対応することができます。
しかし自由なトレードができる反面、メンタル管理が難しく、一歩間違えればギャンブルトレードになってしまうところにデメリットがあります。
システムトレード
システムトレードとは、過去の値動きに基づいたトレード手法を作成し、機械的にトレードを行うことを言います。
システムトレードを行うプロップトレーダーは、プログラミング言語を用いてトレードシステムを作成します。
トレード判断はプログラム済みのシステムがするため、裁量トレードのようなメンタルコントロールは必要ありません。
一方で、そもそもトレードシステムの開発には高レベルのプログラミングスキルが求められる点や、現在の相場の状況に対応させるのが難しいというデメリットがあります。
プロップトレーダーの年収
ここではプロップトレーダーの年収について解説していきます。
プロップトレーダーの雇用形態は様々で、会社に雇用される形でプロップトレーダーになる人もいれば、完全歩合制で契約している人もいます。
現状としてプロップトレーダーの多くは完全歩合制で契約しており、その場合は基本給が発生しません。
このサイトを参照すると、米国のプロップトレーダーの収入は約550万円〜1億円とかなりばらつきがありますが、2,600万円付近の収入が最も多いとのことです。
ただし一部のプロップファームでは、よりトレードに集中できる環境を作るために、最低限の報酬を支払うことがあるようです。
多くの場合プロップトレーダーはトレードの運用益の25%〜50%の報酬を受け取り、会社によっては80%近くの報酬を受け取れることもあります。
つまり、プロップトレーダーの収入はトレードの運用益によって大きく変化します。
Fintokeiでは、プロトレーダーになった場合に利益の80%を獲得する事が可能です。
≫トレード資金が10万円しかない…プロップファームと個人口座のどちらでトレードするのがオススメ?
プロップトレーダーになるメリットとデメリット
まずはプロップトレーダーになるメリットについて解説していきます。
プロップトレーダーになる最大のメリットは、個人トレーダーとしてトレードをするよりも成功しやすいということです。
「個人投資家の約9割は負けている」という言葉があるように、個人トレーダーが相場に生き残り続けるのは大変です。
しかしプロップトレーダーであれば、プロップファーム内の厳格なリスク管理や、経験豊富な他のプロップトレーダーからのアドバイスを受けられる環境が用意されています。
つまり、個人でトレードを行っているよりも、プロップトレーダーは大きな失敗をしにくいと言えます。
一方でプロップトレーダーになるデメリットは、会社の資金を運用するという大きなプレッシャーが生まれることです。
プロップトレーダーは会社の利益のためにトレードを行うので、個人トレーダーのように、気が向いたらトレードするといったことはできません。
つまり、常に相場の状況を気にする必要があるので、場合によっては激務になりえます。
プロップトレーダーになるにはどうすれば良いか
最後に、プロップトレーダーになる方法について解説していきます。日本でプロップトレーダーになるためには、大きく分けて2つの手段があります。
- 金融機関の投資部門に配属される
- プロップファームと契約(就職)する
金融機関のプロップトレーダーになる場合は、銀行やヘッジファンドなどの金融機関に就職する必要があります。
金融機関への就職は難易度が高く、基本的に学士号を取っていなければ、就職のチャンスはないと考えてよいでしょう。
また金融規制の影響で、金融機関内のプロップトレーダーの数は年々減少しています。したがって、金融機関に就職してプロトレーダーになるのは、昨今ではむしろ遠回りになってしまいます。
そこで、一番オススメなのは、プロップファームで働くことです。プロップファームのプロップトレーダーになるためには、
- トレード経験
- トレードの習熟度
- トレード年数
- 過去の取引記録
以上のようなデータをまとめた書類の提出を求められることが多いです。
書類審査の後は、プロップファームの社員との面談の中で、具体的なトレード戦略やスキルについて話し合いの場が設けられます。
もし、プロップファームに採用された場合、1か月から2か月のデモトレード期間を通して、プロップトレーダーとしてのスキルやリスクマネジメントについて学習します。
ただし注意しなければならないのは、プロップトレーダーになったからといって、すぐに大きなポジションでのトレードが許可されるわけではないことです。
≫Fintokei公認プロトレーダーになる方法は?Fintokeiの評価プロセスについて詳しく解説!
まとめ
ここまでプロップトレーダーについて解説してきました。
本記事の要点は以下の3つです。
- プロップトレーダーに必要なスキルは「収益性が高いトレード手法」「優れたメンタル管理」「優れた資金管理」
- プロップトレーダーは個人トレーダーよりも成功するチャンスが多い
- プロップトレーダーになるには、プロップファームに所属するのが一番早い