一目均衡表のおすすめ設定期間とは?設定方法や使い方を解説!
一目均衡表は、転換線や基準線を始めとした4つの要素によって構成されており、それぞれの設定値を自分の取引戦略に合わせて変えることができます。 「一目均衡表におすすめの設定期間はあるのか?」 「一目均衡表の設定方法や使い方を詳しく知りたい」 結論として、一目均衡表の設定はデフォルトの数値である「9・26・52」がオススメです。 なぜなら、一目均衡表は時間論によって成り立っているインジケーターでもあり、その時間論が設定値に関係しているからです。 この記事では、一目均衡表の設定について、一目均衡表の概要やおすすめな期間設定、設定方法に至るまで以下の7つの項目で詳しく解説していきます。 一目均衡表とは? 一目均衡表とは、日本人の株式評論家「細田悟一」によって開発された長い歴史を持つ日本発のトレンド系インジケーターです。 一目均衡表を構成する各要素の動きや相場価格との位置関係を確認することで、トレンドの方向性や市場参加者の心理状況が「一目」で把握できるのが特徴です。 一目均衡表は、以下の4つの要素から構成されています。 各要素について詳しく見ていきましょう。 転換線 転換線とは、過去9日間(金融市場における2週間の営業日)の最高値と最安値の平均値を結んだラインであり、短期的な相場価格の水準を表します。 転換線が上を向いていれば短期上昇トレンド、相場価格が転換線よりも上にあると短期的には買い手が有利など、比較的短期的な相場を把握するために役立ちます。 一目均衡表の転換線については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。 基準線 基準線とは、過去26日間(金融市場における1ヵ月の営業日)の最高値と最安値の平均値を結んだラインであり、中期的な相場価格の水準を表します。 転換線と同様、基準線が上を向いていれば中期上昇トレンド、相場価格が基準線よりも上にあると中期的には買い手が有利など、中期の相場環境を認識するために使われます。 また基準線と転換線がクロスしたかどうかも、一目均衡表を利用した取引では頻繁に活用されるので注目です。 一目均衡表の基準線については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。 先行スパン 先行スパンとは、相場価格が将来どのように推移するのかその動向を予測するために役立つラインであり、「先行スパン1」と「先行スパン2」の2種類があります。 先行スパン1は、転換線と基準線の平均値を26日先行させて表示したライン、先行スパン2は過去52日間における最高値と最安値の平均値を26日先行させて表示したラインです。 相場に関する情報を26日間先行させることで、今後の相場の分岐点となる目安が分かるようになります。 また2種類の先行スパンで囲まれた空間部分は「雲」と呼ばれます。 一目均衡表の先行スパンについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。 遅行線 遅行線(遅行スパン)とは、当日の終値を26日前(金融市場における1ヵ月の営業日)に遅行させたラインです。 当日の終値を約1ヵ月間遅行して表示することで、1ヵ月前と現在の相場価格を比較できるようになります。 過去の相場価格と比較することで、市場参加者の損益状況が分かり、相場における買い手・売り手の有利不利を判断できるようになるのです。 一目均衡表の遅行線については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。 一目均衡表の時間論とは 一目均衡表は「時間論」、「波動論」、「水準論」という3つの理論に基づいて活用されるインジケーターですが、設定期間を考える際に特に外せないのが「時間論」なのです。 時間論とは、ある特定の時間帯に相場が反転しやすい傾向にあるという時間の概念に注目した理論です。 時間論では「9・17・26」の3つの数字が基礎とされており、この数値が一目均衡表の設定期間に関係しているのです。 実際に一目均衡表を構成する各要素の定義を見てみると、どれも基礎数値「9・26」が表示に利用されており、しっかりと時間論に基づいていることが分かります。 一目均衡表のおすすめ設定とは? 一目均衡表のおすすめ期間設定は、以下のデフォルトの設定「9・26・52」です。 一目均衡表を構成する各要素の設定は、開発者が研究を重ねて編み出された時間論に基づいて考えられています。 したがってどれか1つの設定を変更してしまうと、時間論が成り立たなくなってしまったり、他の要素までも設定変更しなければいけなくなったりしてしまうのです。 したがって一目均衡表を活用する際は、デフォルトの設定のまま利用するようにしましょう。 海外トレーダーに人気の設定値もある デフォルトの設定を利用すべきだと解説しましたが、海外トレーダーには「7・22・44」という期間設定も人気があります。 一目均衡表が開発された昭和時代では、株式取引を土曜日にも行うことが可能でした。 現在は平日のみしか取引ができないので、土曜日を差し引いた設定値が編み出されたのです。 デフォルトの設定期間よりも計算期間が短くなっているので、デイトレードやスキャルピングなどの短期トレードを行う方はこちらの設定も試してみるとよいでしょう。 一目均衡表の設定方法 多くの取引プラットフォームにおいて「9・26・52」の数値が一目均衡表の設定として採用されています。 したがって、基本的に一目均衡表の設定を変更する必要はありません。 一目均衡表をチャートに適用するだけで、すぐに取引に利用できるようになるので、設定の手間を省きたい方にもオススメのインジケーターです。 一目均衡表の使い方 一目均衡表を設定後、どのように取引で活用したらよいのか例として以下の2つを紹介していきます。 その1:雲をサポートやレジスタンスとして利用する 相場価格は雲で反発したり、抑えつけられたりする傾向にあるので、雲はサポートやレジスタンスの価格帯として機能します。 相場価格が厚い雲を突破するのは特に難しく、よりエントリー場所として役立つ傾向にあるので、雲の厚さにも注目です。 […]
一目均衡表は、転換線や基準線を始めとした4つの要素によって構成されており、それぞれの設定値を自分の取引戦略に合わせて変えることができます。
「一目均衡表におすすめの設定期間はあるのか?」
「一目均衡表の設定方法や使い方を詳しく知りたい」
結論として、一目均衡表の設定はデフォルトの数値である「9・26・52」がオススメです。
なぜなら、一目均衡表は時間論によって成り立っているインジケーターでもあり、その時間論が設定値に関係しているからです。
この記事では、一目均衡表の設定について、一目均衡表の概要やおすすめな期間設定、設定方法に至るまで以下の7つの項目で詳しく解説していきます。
- 一目均衡表とは?
- 一目均衡表の時間論とは
- 一目均衡表のおすすめ設定とは?
- 一目均衡表の設定方法
- 一目均衡表の使い方
- 一目均衡表の期間設定を行う際の注意点
- まとめ
一目均衡表とは?
一目均衡表とは、日本人の株式評論家「細田悟一」によって開発された長い歴史を持つ日本発のトレンド系インジケーターです。
一目均衡表を構成する各要素の動きや相場価格との位置関係を確認することで、トレンドの方向性や市場参加者の心理状況が「一目」で把握できるのが特徴です。
一目均衡表は、以下の4つの要素から構成されています。
- 転換線:過去9日間の最高値と最安値の平均を表す
- 基準線:過去26日間の最高値と最安値の平均を表す
- 先行スパン:先行スパン1と先行スパン2の2種類が存在する
- 遅行線(遅行スパン):当日の終値を26日前に遅らせて表示させたライン
各要素について詳しく見ていきましょう。
転換線
転換線とは、過去9日間(金融市場における2週間の営業日)の最高値と最安値の平均値を結んだラインであり、短期的な相場価格の水準を表します。
転換線が上を向いていれば短期上昇トレンド、相場価格が転換線よりも上にあると短期的には買い手が有利など、比較的短期的な相場を把握するために役立ちます。
一目均衡表の転換線については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
基準線
基準線とは、過去26日間(金融市場における1ヵ月の営業日)の最高値と最安値の平均値を結んだラインであり、中期的な相場価格の水準を表します。
転換線と同様、基準線が上を向いていれば中期上昇トレンド、相場価格が基準線よりも上にあると中期的には買い手が有利など、中期の相場環境を認識するために使われます。
また基準線と転換線がクロスしたかどうかも、一目均衡表を利用した取引では頻繁に活用されるので注目です。
一目均衡表の基準線については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
先行スパン
先行スパンとは、相場価格が将来どのように推移するのかその動向を予測するために役立つラインであり、「先行スパン1」と「先行スパン2」の2種類があります。
先行スパン1は、転換線と基準線の平均値を26日先行させて表示したライン、先行スパン2は過去52日間における最高値と最安値の平均値を26日先行させて表示したラインです。
相場に関する情報を26日間先行させることで、今後の相場の分岐点となる目安が分かるようになります。
また2種類の先行スパンで囲まれた空間部分は「雲」と呼ばれます。
一目均衡表の先行スパンについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
遅行線
遅行線(遅行スパン)とは、当日の終値を26日前(金融市場における1ヵ月の営業日)に遅行させたラインです。
当日の終値を約1ヵ月間遅行して表示することで、1ヵ月前と現在の相場価格を比較できるようになります。
過去の相場価格と比較することで、市場参加者の損益状況が分かり、相場における買い手・売り手の有利不利を判断できるようになるのです。
一目均衡表の遅行線については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
一目均衡表の時間論とは
一目均衡表は「時間論」、「波動論」、「水準論」という3つの理論に基づいて活用されるインジケーターですが、設定期間を考える際に特に外せないのが「時間論」なのです。
時間論とは、ある特定の時間帯に相場が反転しやすい傾向にあるという時間の概念に注目した理論です。
時間論では「9・17・26」の3つの数字が基礎とされており、この数値が一目均衡表の設定期間に関係しているのです。
実際に一目均衡表を構成する各要素の定義を見てみると、どれも基礎数値「9・26」が表示に利用されており、しっかりと時間論に基づいていることが分かります。
一目均衡表のおすすめ設定とは?
一目均衡表のおすすめ期間設定は、以下のデフォルトの設定「9・26・52」です。
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- 遅行線(遅行スパン):26
一目均衡表を構成する各要素の設定は、開発者が研究を重ねて編み出された時間論に基づいて考えられています。
したがってどれか1つの設定を変更してしまうと、時間論が成り立たなくなってしまったり、他の要素までも設定変更しなければいけなくなったりしてしまうのです。
したがって一目均衡表を活用する際は、デフォルトの設定のまま利用するようにしましょう。
海外トレーダーに人気の設定値もある
デフォルトの設定を利用すべきだと解説しましたが、海外トレーダーには「7・22・44」という期間設定も人気があります。
一目均衡表が開発された昭和時代では、株式取引を土曜日にも行うことが可能でした。
現在は平日のみしか取引ができないので、土曜日を差し引いた設定値が編み出されたのです。
デフォルトの設定期間よりも計算期間が短くなっているので、デイトレードやスキャルピングなどの短期トレードを行う方はこちらの設定も試してみるとよいでしょう。
一目均衡表の設定方法
多くの取引プラットフォームにおいて「9・26・52」の数値が一目均衡表の設定として採用されています。
したがって、基本的に一目均衡表の設定を変更する必要はありません。
一目均衡表をチャートに適用するだけで、すぐに取引に利用できるようになるので、設定の手間を省きたい方にもオススメのインジケーターです。
一目均衡表の使い方
一目均衡表を設定後、どのように取引で活用したらよいのか例として以下の2つを紹介していきます。
- 雲をサポートやレジスタンスとして利用する
- 基準線と転換線のクロスを見る
その1:雲をサポートやレジスタンスとして利用する
相場価格は雲で反発したり、抑えつけられたりする傾向にあるので、雲はサポートやレジスタンスの価格帯として機能します。
相場価格が厚い雲を突破するのは特に難しく、よりエントリー場所として役立つ傾向にあるので、雲の厚さにも注目です。
また先行スパン1と先行スパン2の位置関係が切り替わる箇所を「雲のねじれ」と呼びます。
ねじれはトレンド転換のサインとして機能することも覚えておきましょう。
一目均衡表の雲については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
その2:基準線と転換線のクロスを見る
以下のような基準線と転換線のクロスを見ることで、直近の相場において上昇と下落どちらが強いのかを把握できます。
- 転換線が基準線を上回る(ゴールデンクロス):上昇傾向
- 転換線が基準線を下回る(デッドクロス):下落傾向
また上記の条件に加えて、遅行スパンと相場価格、ローソク足と雲の位置関係を見ることでより強い売買シグナルとなります。
例えば、以下の3条件が揃うと「三役好転」と呼ばれる強い買いの売買サインが成立します。
- 転換線が基準線を上回る
- 遅行線がローソク足を上抜ける
- ローソク足が雲を上抜ける
一目均衡表の三役好転については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫一目均衡表の三役好転とは?3条件の見極め方や4つの注意点を解説!
一目均衡表の期間設定を行う際の注意点
一目均衡表の期間設定を行う際は、以下の3点に注意するようにしましょう。
- パラメーターの設定にこだわりすぎない
- 多くのトレーダーが利用している設定を使う
- 期間設定を変更しても使い方を変えない
その1:期間設定にこだわりすぎない
一目均衡表の設定はデフォルトを利用するのが最も効果的なので、期間設定にこだわりすぎないようにしましょう。
たとえ現在の相場で非常に機能する期間設定の数値を発見したとしても、将来の相場でも同じように機能し続けるとは限りません。
一目均衡表の設定を考える際に重要なのは、同じ期間設定を使い続けてどのような相場で機能して、どのような相場で機能しないのかを見極められるようになることなのです。
その2:多くのトレーダーが利用している設定を使う
なるべく多くのトレーダーが利用している一目均衡表の設定数値を使うようにしましょう。
多くのトレーダーが利用している設定を利用することで、同じインジケーターを確認しているトレーダーの心理状況を理解できるようになります。
一目均衡表の通常の使い方に合わせて、トレーダーの心理状況もトレード戦略に組み込むことができると、より相場において有利に立ち回れるようになるのです。
その3:期間設定を変更しても使い方を変えない
たとえ期間設定を変更しても、一目均衡表の基本的な使い方は守るようにしましょう。
今回デフォルト値である「9・26・52」と海外トレーダーに人気の設定値「7・22・44」を紹介しました。
「7・22・44」はデフォルト値と比べて短期トレードに適した期間設定ですが、だからといって焦って取引を行ってはいけません。
しっかりと一目均衡表が発するトレードシグナルを参考にして取引をすることを忘れないでください。
まとめ
一目均衡表の設定について、一目均衡表の概要やおすすめな期間設定、設定方法に至るまで詳しく解説してきました。
一目均衡表は時間論から成り立っているインジケーターでもあるので、設定はデフォルトの数値である「9・26・52」を使うようにしましょう。
また短期トレードで一目均衡表を使いたいという方は、より設定期間が短く海外トレーダーにも人気の高い数値「7・22・44」を使うこともオススメです。
ただし特定の相場で機能させようとして、あまり期間設定にこだわりすぎないようにしてください。