ボリンジャーバンドとCCIを組み合わせた取引手法を紹介!CCIの特徴も解説!
ボリンジャーバンドは、逆張り・順張り問わず利用できるトレンド系インジケーターです。 視覚的に相場状況を把握しやすいことから、初心者から上級者まで多くのトレーダーに利用されています。 ボリンジャーバンドと同じく、ボラティリティを相場分析に活かせるインジケーターに「CCI」というオシレーターがあります。 ボリンジャーバンドとCCIは特徴が似ているので、組み合わせた際の相性が良いのです。 「CCIとは一体どのようなインジケーターなのか」 「ボリンジャーバンドとCCIをどのように組み合わせればよいのか」 ボリンジャーバンドとCCIを組み合わせると聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。 結論、ボリンジャーバンドとCCIの±100を組み合わせると順張り取引の精度を、CCIの±200を組み合わせると逆張り取引の精度を高められるのです。 この記事では、ボリンジャーバンドとCCIの組み合わせについて、概要から、メリット、具体的な取引手法に至るまで以下の7つの項目で詳しく解説していきます。 ボリンジャーバンドとは ボリンジャーバンドとは、「センターバンド(移動平均線)」と、移動平均線からの価格のばらつき具合を表す「6種類のσライン」で構成されたインジケーターです。 センターバンドではトレンドの方向が確認でき、σラインでは相場の過熱感が分かることから、順張り・逆張り問わずに利用できます。 またσラインは、ボラティリティの変化によって拡大したり収縮したりするので、視覚的に相場状況を把握しやすい点でも、トレード初心者にオススメできます。 ボリンジャーバンドついては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。 ≫ボリンジャーバンドとは?見方やテクニカル分析での使い方を解説! CCIとは CCI(Commodity Channel Index)とは、「買われすぎ」「売られすぎ」のような相場における過熱感を把握できるオシレーター系インジケーターです。 CCIは「相場は一定期間の周期で同じような動きを繰り返す」という、サイクル理論をもとに開発されたインジケーターでもあります。 日本語では「商品チャネル指数」と呼ばれるように、もともと原油や金などの商品(コモディティ)取引で利用されるインジケーターでした。 しかし今ではどの相場でもサイクル理論が適用できることから、商品市場だけでなく、為替市場でも使われるようになっています。 CCIの計算式 CCIを理解するためにも、どのような計算式でCCIが表示されるのかを見ていきましょう。 CCIの計算式は以下の通りです。 CCI =(TP – MA)/(0.015 × MD) CCIの計算では、Typical Price(TP)と、TPの移動平均(MA)、平均偏差(MD)が用いられます。 CCIの計算に必要な各要素の算出方法は以下の通りです。 つまりCCIとは、一定期間における相場の平均価格の移動平均から、現在価格がどのくらい乖離しているかを表す指標なのです。 CCIの基本的な3つの使い方 CCIの基本的な使い方として、以下の3つを解説します。 その1:±100を基準にトレンドの発生を確認する CCIでは、±100を基準にトレンドの発生を確認することができます。 具体的には、CCIが+100を超えたら「上昇トレンドが発生する可能性が高い」、-100を下回ったら「下落トレンドが発生する可能性が高い」となります。 このようなCCIで分かるトレンドの発生は、順張り取引に役立ちます。 CCIは、相場の過熱感が分かるオシレーター系インジケーターの1つであるものの、逆張り取引だけでなく、順張り取引にも適しているのです。 ≫テクニカル分析で活用されるオシレーターとは?具体的な活用方法や注意点を解説! その2:買われすぎ・売られ過ぎの水準を確認する CCIは、オシレーター系インジケーターなので、トレンドの発生だけでなく買われすぎ・売られ過ぎの水準を確認することもできます。 具体的には、CCIが+200を超えたら「買われすぎ」、-200を下回ったら「売られすぎ」となります。 CCIで分かる、このような相場の買われすぎ・売られ過ぎは、逆張り取引やポジションの決済に利用できます。 ただしCCIの±200という基準はあくまで目安です。 過去の相場において±300で相場が転換する傾向にある場合は、±300を基準にするなど相場状況に応じて判断基準を調整してください。 その3:0を基準に移動平均線とのクロスを確認する CCIの0を基準にして、相場の平均価格と移動平均線とのクロスを確認できます。 CCIの値が0になるということは、相場価格の平均を表すTPと、n期間におけるTPの移動平均が一致していることを表します。 つまりCCIが0の水準を上回ったり、下回ったりするとこれからトレンド相場に突入する可能性があると考えられます。 ボリンジャーバンドとCCIを組み合わせるメリット CCIの計算には、相場価格の高値・安値、つまり相場価格のボラティリティが利用されています。 […]
ボリンジャーバンドは、逆張り・順張り問わず利用できるトレンド系インジケーターです。
視覚的に相場状況を把握しやすいことから、初心者から上級者まで多くのトレーダーに利用されています。
ボリンジャーバンドと同じく、ボラティリティを相場分析に活かせるインジケーターに「CCI」というオシレーターがあります。
ボリンジャーバンドとCCIは特徴が似ているので、組み合わせた際の相性が良いのです。
「CCIとは一体どのようなインジケーターなのか」
「ボリンジャーバンドとCCIをどのように組み合わせればよいのか」
ボリンジャーバンドとCCIを組み合わせると聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論、ボリンジャーバンドとCCIの±100を組み合わせると順張り取引の精度を、CCIの±200を組み合わせると逆張り取引の精度を高められるのです。
この記事では、ボリンジャーバンドとCCIの組み合わせについて、概要から、メリット、具体的な取引手法に至るまで以下の7つの項目で詳しく解説していきます。
- ボリンジャーバンドとは
- CCIとは
- CCIの基本的な3つの使い方
- ボリンジャーバンドとCCIを組み合わせるメリット
- ボリンジャーバンドとCCIを組み合わせた3つの取引手法
- CCIをボリンジャーバンドと組み合わせる際の注意点
- まとめ
ボリンジャーバンドとは
ボリンジャーバンドとは、「センターバンド(移動平均線)」と、移動平均線からの価格のばらつき具合を表す「6種類のσライン」で構成されたインジケーターです。
センターバンドではトレンドの方向が確認でき、σラインでは相場の過熱感が分かることから、順張り・逆張り問わずに利用できます。
またσラインは、ボラティリティの変化によって拡大したり収縮したりするので、視覚的に相場状況を把握しやすい点でも、トレード初心者にオススメできます。
ボリンジャーバンドついては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドとは?見方やテクニカル分析での使い方を解説!
CCIとは
CCI(Commodity Channel Index)とは、「買われすぎ」「売られすぎ」のような相場における過熱感を把握できるオシレーター系インジケーターです。
CCIは「相場は一定期間の周期で同じような動きを繰り返す」という、サイクル理論をもとに開発されたインジケーターでもあります。
日本語では「商品チャネル指数」と呼ばれるように、もともと原油や金などの商品(コモディティ)取引で利用されるインジケーターでした。
しかし今ではどの相場でもサイクル理論が適用できることから、商品市場だけでなく、為替市場でも使われるようになっています。
CCIの計算式
CCIを理解するためにも、どのような計算式でCCIが表示されるのかを見ていきましょう。
CCIの計算式は以下の通りです。
CCI =(TP – MA)/(0.015 × MD)
CCIの計算では、Typical Price(TP)と、TPの移動平均(MA)、平均偏差(MD)が用いられます。
CCIの計算に必要な各要素の算出方法は以下の通りです。
- TP = (高値 + 安値 + 終値)/ 3
- MA = n期間におけるTPの移動平均
- MD = TP – MAの平均偏差
つまりCCIとは、一定期間における相場の平均価格の移動平均から、現在価格がどのくらい乖離しているかを表す指標なのです。
CCIの基本的な3つの使い方
CCIの基本的な使い方として、以下の3つを解説します。
- ±100を基準にトレンドの発生を確認する
- 買われすぎ・売られ過ぎの水準を確認する
- 0を基準に移動平均線とのクロスを確認する
その1:±100を基準にトレンドの発生を確認する
CCIでは、±100を基準にトレンドの発生を確認することができます。
具体的には、CCIが+100を超えたら「上昇トレンドが発生する可能性が高い」、-100を下回ったら「下落トレンドが発生する可能性が高い」となります。
このようなCCIで分かるトレンドの発生は、順張り取引に役立ちます。
CCIは、相場の過熱感が分かるオシレーター系インジケーターの1つであるものの、逆張り取引だけでなく、順張り取引にも適しているのです。
≫テクニカル分析で活用されるオシレーターとは?具体的な活用方法や注意点を解説!
その2:買われすぎ・売られ過ぎの水準を確認する
CCIは、オシレーター系インジケーターなので、トレンドの発生だけでなく買われすぎ・売られ過ぎの水準を確認することもできます。
具体的には、CCIが+200を超えたら「買われすぎ」、-200を下回ったら「売られすぎ」となります。
CCIで分かる、このような相場の買われすぎ・売られ過ぎは、逆張り取引やポジションの決済に利用できます。
ただしCCIの±200という基準はあくまで目安です。
過去の相場において±300で相場が転換する傾向にある場合は、±300を基準にするなど相場状況に応じて判断基準を調整してください。
その3:0を基準に移動平均線とのクロスを確認する
CCIの0を基準にして、相場の平均価格と移動平均線とのクロスを確認できます。
CCIの値が0になるということは、相場価格の平均を表すTPと、n期間におけるTPの移動平均が一致していることを表します。
つまりCCIが0の水準を上回ったり、下回ったりするとこれからトレンド相場に突入する可能性があると考えられます。
ボリンジャーバンドとCCIを組み合わせるメリット
CCIの計算には、相場価格の高値・安値、つまり相場価格のボラティリティが利用されています。
したがってCCIと同じように、ボラティリティが標準偏差の形でわかるボリンジャーバンドと近い特徴を持っており、相性が非常に良いのです。
またCCIと同じように、移動平均線と相場価格の乖離率を表すインジケーターに「移動平均乖離率」があります。
移動平均乖離率と違い、CCIの計算で用いられるTPの算出には、終値だけでなく高値や安値も含まれます。
つまりCCIでは、移動平均乖離率ではできないローソク足のヒゲも考慮した相場分析が可能となり、より複合的な相場状況の把握に役立つのです。
ボリンジャーバンドとCCIを組み合わせた3つの取引手法
それでは、実際にボリンジャーバンドとCCIを組み合わせた取引手法として、以下の3つを紹介していきます。
- CCIの±100とボリンジャーバンドを組み合わせた順張り取引
- CCIの±200とボリンジャーバンドを組み合わせた逆張り取引
- CCIの逆張りサインをポジション決済に利用する
その1:CCIの±100とボリンジャーバンドを組み合わせた順張り取引
1つ目は、CCIにおける±100基準とボリンジャーバンドを組み合わせた順張り取引です。
まずはボリンジャーバンドで、以下のような順張り取引のサイン発生を確認します。
- 買いの場合:相場価格が移動平均線より上にあり、1σラインを上回っている
- 売りの場合:相場価格が移動平均線より下にあり、-1σラインを下回っている
次にCCIの100を基準とした以下のサイン発生を確認しましょう。
- 買いの場合:CCIが+100を上回っている
- 売りの場合:CCIが-100を下回っている
ボリンジャーバンドとCCIの両方で順張りサインを確認できたら、実際にエントリーをします。
ポジション決済は、±2σまたは±3σラインタッチ、損切りは相場価格が移動平均線または±1σラインを下回る(上回る)またはタイミングです。
ただしボリンジャーバンドでバンドウォークが発生するほど強いトレンドが発生した場合、より長期間ポジションを保有できるので、ポジション決済タイミングを調整しましょう。
長期間ポジションを保有する場合は、CCIの±200タッチを基準に決済するのがおすすめです。
その2:CCIの±200とボリンジャーバンドを組み合わせた逆張り取引
2つ目は、CCIの±200基準とボリンジャーバンドの±2σラインを使った逆張り取引です。
まずはボリンジャーバンドで、以下のような逆張り取引のサインが発生しているか確認します。
- 買いの場合:-2σラインに相場価格がタッチまたは下回る
- 売りの場合:2σラインに相場価格がタッチまたは上回る
次にCCIを見て、以下のような買われすぎ、売られ過ぎのサインが発生しているかも確認します。
- 買いの場合:-200を下回っている
- 売りの場合:200を上回っている
ボリンジャーバンドとCCIの両方で取引サインを確認できたら、逆張りエントリーをします。
エントリー時、エントリー基準とした逆側の2σラインが縮まっている、つまり「ボージ」が発生しているか確認するとより逆張りの精度を高められます。
ポジション決済は、相場価格がボリンジャーバンドのセンターバンドにタッチ、またはCCIが±100基準にタッチしたタイミングです。
損切りは、逆張りエントリーの根拠が崩れたタイミングで行ってください。
ボリンジャーバンドのボージについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドのボージとは?見極め方やトレードでの活用方法を解説!
その3:CCIの逆張りサインをポジション決済に利用する
3つ目は、CCIの買われすぎ・売られ過ぎの逆張りサインをポジション決済に利用します。
まずは先ほど紹介した±1σラインやトレンドの発生を表す「エクスパンション」を基準に、ボリンジャーバンドで順張りエントリーをします。
相場価格が順調にトレンド方向へ推移した場合、買いの場合はCCIが200基準を上回ったタイミング、売りの場合は200基準を下回ったタイミングで決済をします。
ボリンジャーバンドの順張り手法ついては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドの順張り手法を2つ紹介!順張りに向いている理由も解説
CCIをボリンジャーバンドと組み合わせる際の注意点
CCIは、ボリンジャーバンドを簡略化したようなインジケーターです。
ボリンジャーバンドと同じくボラティリティを相場分析で考慮できるという共通点が、組み合わせた際の相性が良いメリットとして挙げられます。
しかし裏を返せば、同じような仕組みのインジケーターであるので、組み合わせた際に得られる情報が少ないともいえるのです。
特にCCIは順張りに適しているオシレーターなので、逆張りに少し弱いという欠点があります。
したがってRSIのような、CCIより相場の過熱感を確認するのに適したオシレーター系インジケーターを組み合わせて見るとよいでしょう。
まとめ
ボリンジャーバンドとCCIについて、CCIの特徴や基本的な使い方から、トレードにおいて組み合わせるメリット、具体的な取引手法に至るまで詳しく解説しました。
ボリンジャーバンドとCCIは、共にボラティリティを活かせるインジケーターであり、特徴が似ているので組み合わせやすいというメリットがあります。
ただしCCIはオシレーター系インジケーターですが、どちらかというと順張りに適しているということは覚えておきましょう。
逆張りにボリンジャーバンドとCCIを利用したい場合は、相場の過熱感が分かる他のオシレーターと組み合わせることでより取引精度を高められます。
しかし逆張りはリスクも高いので、トレード初心者の方はまず順張り取引でボリンジャーバンドとCCIを組み合わせるのがオススメです。