レンジ相場におけるボリンジャーバンドを使った手法2選!レンジ相場の見分け方や注意点も解説
ボリンジャーバンドは、バンドを用いた逆張り取引が最もオーソドックスな取引手法として知られています。 そしてボリンジャーバンドのバンドを用いた逆張り取引はレンジ相場と非常に相性が良いのです。 「ボリンジャーバンドがなぜレンジ相場の逆張りに向いているのか」 「レンジ相場で逆張りをする際の注意点はないのか」 レンジ相場におけるボリンジャーバンドの取引手法と聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。 結論、レンジ相場はボラティリティが低く、ボリンジャーバンドのバンド内に価格が収まりやすいことから相性が良いのです。 しかしレンジ相場で何度も取引を繰り返すと、強いトレンドに巻き込まれてしまう可能性があったり、取引手数料がかさんでしまったりする可能性があるので注意が必要です。 この記事では、レンジ相場におけるボリンジャーバンドの取引手法について以下の8つの項目で詳しく解説していきます。 ボリンジャーバンドはレンジ相場の逆張りで使える ボリンジャーバンドは、レンジ相場の逆張りで使えるインジケーターです。 ボリンジャーバンドには、一般的に±1σ、±2σ、±3σの計6つのバンドが表示されています。 そして、それぞれのバンドを用いた逆張り取引が最もオーソドックスな取引方法として知られています。 ボリンジャーバンドのバンドを用いた逆張りは、主にレンジ相場とトレンド転換時の2つの状況で使えますが、特にレンジ相場での逆張りが向いているのです。 レンジ相場以外のボリンジャーバンドの逆張り方法については以下の記事で参考にしてください。 ≫ボリンジャーバンドを使った逆張り手法を紹介!逆張りが使える状況も解説! ボリンジャーバンドがレンジ相場の逆張りに向いている理由 レンジ相場とは、相場が一定範囲内で上下に変動して方向性がなく、ボラティリティが低い状態です。 このようなボラティリティが低い状態は、相場価格がボリンジャーバンドの±2σ、±3σバンド内に収まりやすいという性質と相性が良いのです。 ボリンジャーバンドの計算式上、以下のような確率で相場価格がバンド内に収まると分かります。 バンド名 価格が収まる確率 ±1σ 約68.3% ±2σ 約95.4% ±3σ 約99.7% レンジ相場はボラティリティが低いことから、突発的な価格変動が起こりづらく、上記の確率に従って相場価格が推移する可能性が高いのです。 したがってレンジ相場において、バンドを買われすぎ・売られ過ぎの水準として行う逆張り取引の勝率は高まります。 ボリンジャーバンドの計算式については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。 ≫ボリンジャーバンドの計算方法を解説!標準偏差が表す意味も紹介! ボリンジャーバンドをレンジ相場で使う2つのメリット ボリンジャーバンドがレンジ相場における逆張りに向いている理由について解説しました。 それ以外にもレンジ相場でボリンジャーバンドを使うことには以下の2つのメリットがあります。 その1:取引チャンスが増える 相場ではトレンド相場が3割、レンジ相場が7割と言われています。 ボリンジャーバンドは、順張りでも逆張りでも利用できるインジケーターですが、トレンド相場だけでなく、レンジ相場でも利用できると取引チャンスが大幅に増えるのです。 その2:ボリンジャーバンド1つで取引が完結する ボリンジャーバンド1つでレンジ相場における取引を完結させることができます。 ボリンジャーバンドは、トレンド系インジケーターとオシレーター系インジケーターの両方の側面を持っています。 ≫テクニカル分析で活用されるトレンド系インジケーターとは?具体的な活用方法も解説! ≫テクニカル分析で活用されるオシレーターとは?具体的な活用方法や注意点を解説! ボリンジャーバンド1つでレンジ相場かどうかを確認して、エントリーポイントも分かる点が、ボリンジャーバンドをレンジ相場で利用するメリットです。 ボリンジャーバンドでレンジ相場を見分ける方法については、後に紹介していきます。 ボリンジャーバンドでレンジ相場を見分ける方法 ボリンジャーバンドをレンジ相場の逆張りで使うためには、まずレンジ相場であるかを見極める必要があります。 ボリンジャーバンドでレンジ相場を見極めるための方法は主に以下の2つです。 その1:バンド幅が狭いかどうか ボリンジャーバンドのバンド間の幅からは、ボラティリティが把握できます。 見方はシンプルで、バンド幅が広いとボラティリティが高い、狭いとボラティリティが低いと分かります。 つまりバンド幅が狭く、そして水平になっている状態がレンジ相場だと判断できるのです。 またそのようなバンド幅が狭い状態は「スクイーズ」と呼ばれます。 ボリンジャーバンドのスクイーズについては以下の記事を参考にしてください。≫ボリンジャーバンドのスクイーズとは?トレードでの利用方法も解説! その2:センターバンドの傾き バンド幅だけでなく、センターバンドの傾きからもレンジ相場を判断できます。 […]
ボリンジャーバンドは、バンドを用いた逆張り取引が最もオーソドックスな取引手法として知られています。
そしてボリンジャーバンドのバンドを用いた逆張り取引はレンジ相場と非常に相性が良いのです。
「ボリンジャーバンドがなぜレンジ相場の逆張りに向いているのか」
「レンジ相場で逆張りをする際の注意点はないのか」
レンジ相場におけるボリンジャーバンドの取引手法と聞くと、上記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論、レンジ相場はボラティリティが低く、ボリンジャーバンドのバンド内に価格が収まりやすいことから相性が良いのです。
しかしレンジ相場で何度も取引を繰り返すと、強いトレンドに巻き込まれてしまう可能性があったり、取引手数料がかさんでしまったりする可能性があるので注意が必要です。
この記事では、レンジ相場におけるボリンジャーバンドの取引手法について以下の8つの項目で詳しく解説していきます。
- ボリンジャーバンドはレンジ相場の逆張りで使える
- ボリンジャーバンドがレンジ相場の逆張りに向いている理由
- ボリンジャーバンドをレンジ相場で使う2つのメリット
- ボリンジャーバンドでレンジ相場を見分ける方法
- ボリンジャーバンドを使ったレンジ相場における取引手法2選
- ボリンジャーバンドはオシレーターと相性がいい
- ボリンジャーバンドをレンジ相場で使う際の3つの注意点
- まとめ
ボリンジャーバンドはレンジ相場の逆張りで使える
ボリンジャーバンドは、レンジ相場の逆張りで使えるインジケーターです。
ボリンジャーバンドには、一般的に±1σ、±2σ、±3σの計6つのバンドが表示されています。
そして、それぞれのバンドを用いた逆張り取引が最もオーソドックスな取引方法として知られています。
ボリンジャーバンドのバンドを用いた逆張りは、主にレンジ相場とトレンド転換時の2つの状況で使えますが、特にレンジ相場での逆張りが向いているのです。
レンジ相場以外のボリンジャーバンドの逆張り方法については以下の記事で参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドを使った逆張り手法を紹介!逆張りが使える状況も解説!
ボリンジャーバンドがレンジ相場の逆張りに向いている理由
レンジ相場とは、相場が一定範囲内で上下に変動して方向性がなく、ボラティリティが低い状態です。
このようなボラティリティが低い状態は、相場価格がボリンジャーバンドの±2σ、±3σバンド内に収まりやすいという性質と相性が良いのです。
ボリンジャーバンドの計算式上、以下のような確率で相場価格がバンド内に収まると分かります。
バンド名 | 価格が収まる確率 |
±1σ | 約68.3% |
±2σ | 約95.4% |
±3σ | 約99.7% |
レンジ相場はボラティリティが低いことから、突発的な価格変動が起こりづらく、上記の確率に従って相場価格が推移する可能性が高いのです。
したがってレンジ相場において、バンドを買われすぎ・売られ過ぎの水準として行う逆張り取引の勝率は高まります。
ボリンジャーバンドの計算式については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドの計算方法を解説!標準偏差が表す意味も紹介!
ボリンジャーバンドをレンジ相場で使う2つのメリット
ボリンジャーバンドがレンジ相場における逆張りに向いている理由について解説しました。
それ以外にもレンジ相場でボリンジャーバンドを使うことには以下の2つのメリットがあります。
- 取引チャンスが増える
- ボリンジャーバンド1つで取引が完結する
その1:取引チャンスが増える
相場ではトレンド相場が3割、レンジ相場が7割と言われています。
ボリンジャーバンドは、順張りでも逆張りでも利用できるインジケーターですが、トレンド相場だけでなく、レンジ相場でも利用できると取引チャンスが大幅に増えるのです。
その2:ボリンジャーバンド1つで取引が完結する
ボリンジャーバンド1つでレンジ相場における取引を完結させることができます。
ボリンジャーバンドは、トレンド系インジケーターとオシレーター系インジケーターの両方の側面を持っています。
≫テクニカル分析で活用されるトレンド系インジケーターとは?具体的な活用方法も解説!
≫テクニカル分析で活用されるオシレーターとは?具体的な活用方法や注意点を解説!
ボリンジャーバンド1つでレンジ相場かどうかを確認して、エントリーポイントも分かる点が、ボリンジャーバンドをレンジ相場で利用するメリットです。
ボリンジャーバンドでレンジ相場を見分ける方法については、後に紹介していきます。
ボリンジャーバンドでレンジ相場を見分ける方法
ボリンジャーバンドをレンジ相場の逆張りで使うためには、まずレンジ相場であるかを見極める必要があります。
ボリンジャーバンドでレンジ相場を見極めるための方法は主に以下の2つです。
- バンド幅が狭いかどうか
- センターバンドの傾き
その1:バンド幅が狭いかどうか
ボリンジャーバンドのバンド間の幅からは、ボラティリティが把握できます。
見方はシンプルで、バンド幅が広いとボラティリティが高い、狭いとボラティリティが低いと分かります。
つまりバンド幅が狭く、そして水平になっている状態がレンジ相場だと判断できるのです。
またそのようなバンド幅が狭い状態は「スクイーズ」と呼ばれます。
ボリンジャーバンドのスクイーズについては以下の記事を参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドのスクイーズとは?トレードでの利用方法も解説!
その2:センターバンドの傾き
バンド幅だけでなく、センターバンドの傾きからもレンジ相場を判断できます。
ボリンジャーバンドのセンターバンドは移動平均線です。したがって見方は移動平均線と同じで、センターバンドが傾いていなければレンジ相場だと分かります。
ただしセンターバンドの期間設定が短いと、少しの相場変動でも傾きが変わる恐れがあるので、ある程度大まかに確認しつつ、バンド幅も同時に見るようにしましょう。
ボリンジャーバンドを使ったレンジ相場における取引手法2選
レンジ相場における、ボリンジャーバンドを使った取引手法を2つ紹介していきます。
- バンドタッチで逆張りエントリー
- バンド内へ髭で戻してきたら逆張り
その1:バンドタッチで逆張りエントリー
ボリンジャーバンドのバンドを使った逆張り取引は、レンジ相場における最もオーソドックスな取引手法です。
この手法で使うバンドは、±2σまたは±3σです。
2σバンドを使う場合は、2σバンドへ価格がタッチしたら売りエントリー、-2σバンドに価格がタッチしたら買いエントリーをします。
そしてボリンジャーバンドのセンターバンドにタッチ、または反対の2σバンドにタッチでポジションを決済します。
3σバンドを利用するとより相場価格がバンド内に収まる確率は高まりますが、その分取引チャンスも減ることは覚えておきましょう。
その2:バンド内へ髭で戻してきたら逆張り
2つ目は、相場価格がボリンジャーバンドのバンド内へ髭で戻してきたら逆張りエントリーと、1つ目の取引手法の応用です。
相場価格が±2σまたは±3σバンドの中に収まる確率が高いものの、時には価格がバンドを一時的に超える「だまし」のような動きが発生することがあります。
だましを見てからの逆張りエントリーは、多くのトレーダーが意識していないことから絶好のトレードチャンスなのです。
一時的に相場価格がバンドを超えたものの、髭で価格が戻り、ローソク足の実体がバンドを超えていないことを確認したらエントリーをします。
そしてボリンジャーバンドのセンターバンドにタッチ、または反対の2σバンドにタッチでポジションを決済します。
この手法は、損切り位置をエントリーしたローソク足のひげ先と分かりやすいポイントに設定できるのがメリットです。
ボリンジャーバンドはオシレーターと相性がいい
レンジ相場においてボリンジャーバンドは主に、逆張り取引で利用できます。
ボリンジャーバンドだけで逆張り取引を完結できるものの、バンドタッチでエントリーすればよいのか、髭で戻してきたらエントリーしたらよいのか分かりづらい局面もあります。
そこでRSIやストキャスティクスのような、買われすぎ・売られ過ぎの水準が分かるオシレーター系インジケーターを組み合わせるとより取引精度を高められるのです。
オシレーター系インジケーターが買われすぎ・売られ過ぎを示したタイミングと、ボリンジャーバンドの逆張りサインが組み合わさったタイミングがエントリーチャンスです。
ボリンジャーバンドをレンジ相場で使う際の3つの注意点
ボリンジャーバンドをレンジ相場の逆張り取引で使う際は以下の3つに注意するようにしましょう。
- レンジ相場が長いと次に発生するトレンドが強くなる
- 取引手数料がかさむ
- だましが発生することがある
その1:レンジ相場が長いと次に発生するトレンドが強くなる
レンジ相場が長いと次に発生するトレンドが強くなる点には注意しましょう。
レンジ相場が長いと、バンドを使った逆張りで何度も利益を積み重ねることができます。
何度も成功したからといって油断していると、いざ大きなトレンドが発生した場合に全ての利益を失いかねないのです。
このようなコツコツドカンを避けるためにも、レンジ相場内で逆張り取引を行う際は損切り位置を必ず設定しておくようにしましょう。
その2:取引手数料がかさむ
レンジ相場の逆張り取引では、何度もエントリー・利益確定を行って、細かな利益を積み重ねていくのが基本的な戦略です。
順張り取引と比べて利益額が少ないのにもかかわらず、取引回数が多くなることから何度もスプレッドを支払う必要があるので、取引手数料がかさんでしまうのです。
したがってレンジ相場内での逆張り取引だけでなく、大きな利益を狙える順張り取引の方法も身に付けておくことがオススメです。
ボリンジャーバンドを使った順張り取引については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドの順張り手法を2つ紹介!順張りに向いている理由も解説
その3:だましが発生することがある
ボリンジャーバンドでは、一時的に価格がバンドを超える「だまし」が発生することもあります。
だましは取引チャンスにもなりますが、トレード初心者にとって「だまし」かそうでないかを見極めるためには慣れが必要です。
したがって上位時間足を確認したり、ボラティリティの低い時間に取引を行ったりして、だましに遭う可能性を下げることでトレードのリスクを下げられます。
またボラティリティの高い通貨ペアでは逆張り取引をしないというのも1つの手です。
まとめ
レンジ相場におけるボリンジャーバンドを使った取引手法について、具体的な取引手法から注意点に至るまで詳しく解説してきました。
ボリンジャーバンドのバンドを使った逆張りは、レンジ相場と非常に相性がよく、うまくいくと何度も利益を積み重ねられます。
しかし時にはだましが発生する可能性もあるので、上位足を確認したり、損切りを設定したりとリスク管理をしっかり行うようにしましょう。