トレードにおけるメンタルコントロールの重要性やメンタル管理法を解説
この記事では、トレーダーが陥りがちなメンタル状態や、メンタル管理法について解説していきます。
トレードでは相場分析の方法やトレード手法がフォーカスされがちですが、実はトレーダーのメンタル状態はトレードに大きな影響をもたらすことで知られています。
そこで、この記事ではトレーダーとして身に着けておくべきメンタルコントロールについて解説していきます。
- トレードにおけるメンタルコントロールの重要性
- トレードのメンタル管理法を3つ紹介
トレードにおけるメンタルコントロールの重要性
では、トレーダーのメンタルはトレードにどのような影響があるのでしょうか。
ここでは、メンタル管理を疎かにしたトレーダーがやってしまいがちな、3つの行動を解説します。
- ポジポジ病
- ギャンブルトレード
- リベンジトレード
ポジポジ病
ポジポジ病とは、初心者トレーダーが陥りやすい、常にポジションを持っていなければ心理的に落ち着かないという状態のことです。
本来であれば、優位性が高いポイントのみに絞って、エントリーするべきですが、ポジポジ病に陥ったトレーダーは、何の優位性もないポイントで衝動的にポジションを持ってしまいます。
ポジポジ病が発症してしまう原因の1つとして、明確なトレードルールが決まっていないことが挙げられます。
トレードルールの決まっていないトレーダーの目には、全ての値動きがトレードチャンスに見えてしまいます。
「ここでエントリーしなければ、大きな利益を見逃してしまうかもしれない」
と常に心の中で、ポジションを持つための理由を作り上げてしまうのです。
トレードに「焦り」の気持ちは禁物です。
ギャンブルトレード
ギャンブルトレードとは、一度で資金の大半をリスクに晒してトレードを行うことです。
ギャンブルトレードは、勝ちトレードを経験した後にやってしまいがちなミスです。
トレードの調子が良く、勝ちトレードが何度も続いているトレーダーは、
「自分はトレードの才能がある!」
「このままいけば、すぐに大金手に入れることができる!」
と非常にエキサイトした状態にあります。
本来であれば、気分が高揚することは良いことですが、トレードに限っては悪い方向に働くことが多いです。
気分が高揚しているせいで、「次も必ず勝てる」という思い込みをしてしまい、大きすぎるレバレッジをかけてギャンブルトレードをしてしまうのです。
トレードにおいては、「喜び」や「嬉しさ」などの感情は「慢心」につながることが多く、トレーダーが最も注意するべき感情ともいえるでしょう。
リベンジトレード
リベンジトレードとは、直近のトレードで大きな損失を出してしまったトレーダーが陥りがちな行動で、相場にリベンジをしてやるという気持ちでトレードすることを指します。
リベンジトレードをしてしまうトレーダーは、
「次のトレードで絶対に勝って、負け分を取り返してやる」
「自分のトレーダーとしての実力を証明してやる」
以上のように冷静さを失っており、大きすぎるポジションサイズでトレードを行ってしまいます。
ギャンブルトレードとは違って、「怒り」の感情が原因となっているのが特徴です。
負けや損失を日常的に経験するトレードでは、「怒り」という感情をうまくコントロールしていくことが大切です。
≫トレード依存症になっていませんか?トレード依存症の原因や治療方法を解説
トレードのメンタル管理法を3つ紹介
以上で紹介した「ポジポジ病」「ギャンブルトレード」「リベンジトレード」は全て、トレーダーのメンタル状態が原因となって起こってしまいます。
ここでは、これら3つのメンタル状態を発症しないためにできる、メンタル管理法を3つ紹介していきます。
- 一貫性のあるトレードを行う
- トレード日記にメンタル状態を書き出す
- トレードのメンターを探す
一貫性のあるトレードを行う
一見、メンタル管理とは関係がなさそうですが、一貫性のあるトレードを行うことはメンタル管理上かなり大切です。
一貫性のあるトレードとは、トレードルールを固定してトレードを行うことを指し、メカニカルトレードと呼ばれることもあります。
トレードルールが固定されていない場合、トレードの戦略を考える中で、どうしてもトレーダーの主観が介入してしまうことがあります。
しかしトレードルールを固定していれば、「どこでエントリーするのか」「どれくらいのポジションサイズか」はあらかじめ決まっているので、トレーダーの感情が介入する間もなく、トレードすることができます。
実際に、多くの成功したトレーダーもメカニカルトレードを採用しており、トレードルールを固定することを推奨しています。
≫トレードで成功する秘訣はトレードルールを守ること|それでも守れない原因は?
トレード日記にメンタル状態を書き出す
次に、トレード日記にトレード中のメンタル状態を書き出すことです。
トレード日記とは、各トレードを
- トレード日時
- 通貨ペア
- ポジションサイズ
- 損益
- トレードの根拠
- トレード時の心理状態
以上のような項目に沿って書き留めたものです。
トレード日記の項目は各人で自由に設定しても良いのですが、「トレードの根拠」と「トレード時の心理状態」を含めることで、メンタル管理にもつながります。
まず「トレードの根拠」をトレード前に書くことで、メンタルを一度落ち着かせて、客観的にトレードに向き合うことができます。
特にポジポジ病に悩んでいる人は、トレード前にトレードの根拠を書き出してみることをオススメします。
次に「トレード時の心理状態」を書くことで、トレード中に生じた心理状態の悪化の要因を、後から分析できるようになります。
例えば、
「チャートを眺めていたら、損切りラインにかかりそうになったので、損切りラインを移動してしまいたくなった。」
とトレード日記に書かれていたとします。
この場合、心理状態が悪化した要因を
- エントリー後もチャートを眺め続けてしまった
- そもそも損切りラインの設定が浅かった
- トレード手法への自信があまりない
以上のように考察できます。
それぞれのトレードに対して同じような分析を行っていけば、心理状態が悪化する要因を見つけ出し、改善を加えることができます。
トレードのメンターを探す
最後に、トレーダーを外部的に監督してくれる、トレード経験豊富なメンターを探すことです。
自分以外の人にトレードのメンターをしてもらうことで、危険なトレードや感情に任せたトレードを未然に防ぐことができます。
メンターになってくれる人を探し出すのが難しい場合、プロップファームでのトレードをオススメします。
≫プロップファームとは?目的や仕組みメリット・デメリットを解説
プロップファームではリスク管理を徹底しており、プロップトレーダーが下すトレード判断の1つ1つに具体的な根拠を求めます。
したがって、プロップファームのプロップトレーダーとしてトレードしている限りは、メンタルコントロールもうまく行うことができるでしょう。
まとめ
ここまでトレードにおけるメンタルコントロールについて解説してきました。
本記事の要点は以下の3つです。
- オススメのメンタル管理法の1つ目は一貫性のあるトレードを行うこと
- オススメのメンタル管理法の2つ目は、トレード日記にメンタル状態を書き出すこと
- オススメのメンタル管理法の3つ目は、トレードのメンターを探すこと