【メンタル管理】ストレスなくトレードを行う方法は?
この記事では、トレードにおけるストレスについて解説していきます。
しっかりと検証をしたトレード手法であるのにもかかわらず、いざポジションを持つタイミングになると、強いストレスを感じてしまい、トレードを躊躇してしまった経験はありませんか?
この恐怖心に似たストレスは、ほとんどのトレーダーが必ずどこかで経験しているものです。
本記事では、トレードにおけるストレスに関して、以下の順番で解説していきます。
- トレーダーはストレスフルな働き方?
- トレードのストレスを軽減させる方法
- トレードにおけるストレスを「根本的に」解消するには検証あるのみ
トレーダーはストレスフルな働き方?
トレーダーは最もストレスを感じやすい働き方の一つとされています。
その原因として、
- 収入が不安定である
- 大きな損失を抱えるリスクがある
- 相場を常に気にしていなければならない
以上の3つを挙げることができます。
まずトレードで得られる収入にはバラつきがみられ、定期的な収入とするには不安定といえるでしょう。
どれだけ優れたトレード手法を持っていたとしても、トレード手法と相場との相性が悪い時期には、負けトレードが連続することがあります。
その時期にはトレードによる収益を得ることが難しく、非常にストレスフルな心理状態を経験することになります。
≫ストレスが取引パフォーマンスに与える影響とその軽減方法について
また、トレードでは大きな損失を抱えるリスクが常に存在しています。
トレードの調子が悪い時期には、ドローダウンを経験することになり、口座資金の数十%を失ってしまうことも珍しくありません。
各トレードで損失を限定させるために損切りの逆指値注文を入れていたとしても、相場の急激な値動きによって、損切り注文が間に合わない可能性もあります。
このようなトレードの潜在的なリスクがストレスの原因になっていることもあります。
最後に、トレードでは常に相場を気にしなければならない点が、ストレスの原因になることもあります。
トレードチャンスは相場が開いている限り、いつでも関係なく訪れます。
食事をしていても、外出をしていても、デートをしていても、相場の様子を気にしなければならない生活は、人によっては大きなストレスとなり得るでしょう。
トレードのストレスを軽減させる方法
では、以上のようなトレードのストレスとはどのように付き合っていけば良いのでしょうか。
ここではトレードのストレスを軽減させる方法を3つ紹介していきます。
- 相場のランダム性を理解する
- 健康的な生活を心がける
- リフレッシュする時間を作る
相場のランダム性を理解する
相場のランダム性を認めることで、トレードに対する緊張感を良い意味でなくすことができます。
トレードでストレスを感じてしまうのは、「このトレードは絶対に勝ってやるぞ」と考えているからではないでしょうか。
残念ながら、どれだけトレードで勝とうと思っていても、トレードの勝敗は結果論でしかなく、エントリーした時点では、誰にもトレードの勝敗は分かりません。
相場における勝敗の順番はランダムに訪れるので、1回1回のトレードで一喜一憂しないようにしましょう。
健康的な生活を心がける
精神的な健康状態と身体的な健康状態は、非常に大きな関連性があります。
普段から健康的な生活を心がけていれば、トレード時に優れた集中力を発揮することができます。
特に筋トレなどのフィットネスにより分泌される「テストステロン」は、記憶力や集中力、自信を高めることが分かっており、トレードにおけるストレスを大いに軽減してくれることが期待できます。
実際に本記事の筆者も、筋トレを習慣としており、健康的な生活を心がけているおかげで、ストレスフリーなトレードを行うことができています。
リフレッシュする時間を作る
トレードから一時的に離れて、リフレッシュする時間を作ることも大切です。
いつでも休憩して、戻ってこれるのがトレードの良いところです。
日々忙しくトレードを行うプロップファームには、心を落ち着かせるための「瞑想部屋」が設けられており、社員全員がトレード前にマインドフルネスを習慣的に行うことがあるそうです。
個人でトレードを行っている場合でも、トレード前にランニングやウォーキングを行うことで、同様のリフレッシュ効果を得ることが期待できます。
≫トレーダーのためのタイムマネジメント戦略、集中力と生産性を高める方法
トレードにおけるストレスを「根本的に」解消するには検証あるのみ
トレードのストレスを軽減させる方法について解説してきましたが、そもそもトレードにストレスを全く感じない状態こそが、トレーダーとしての理想形といえます。
トレードにストレスを感じない精神状態を作り出すためには、自らトレード手法の検証を行い、トレードとは「確率のゲームに過ぎない」ことを自分の目で確かめることが必要です。
確率のゲームとは、コイントスのように事象の出現はランダムだが、試行回数を重ねていくと一定の確率に収束するようなものを指します。
コイントスでは「表」と「裏」の出る確率がそれぞれ50%ですが、これは10回のコイントスで必ず「表」と「裏」が5回ずつ出ることを意味している訳ではありません。
10回すべてが「表」になることもありますし、7回「表」3回「裏」になることもあります。
しかし、何千回何万回とコイントスを繰り返していくと、「表」と「裏」が出る確率は50%に使づいていくのです。
トレードも同じで、「勝ち」「負け」はランダムに分布していますが、最終的には本来の勝率へと収束していくのです。
このことを理解するためには、過去相場の検証を通してトレード手法を作り上げ、長期的な反復トレードによってのみ、トレード手法の優位性が現れることを自分の目で確認するほかありません。
≫【重要】トレード手法を過去検証する方法をポイントと共に解説
まとめ
この記事では、トレードにおけるストレスについて解説してきました。
本記事の要点は以下の3つです。
- トレーダーとはストレスフルな働き方であり、その原因の1つに収益の不安定さが挙げられる
- トレードのストレスを軽減させるためには、相場から一時的に離れるなど、意識的なリフレッシュが必要
- トレードのストレスを根本的になくすためには、検証を通して、トレードにおける確率的思考を身に着けるしかない